ターフタイプ・トールフェスク
スコーピオンII(Scorpion II)
ブリーダー:ラトガーズ大学
説明

スコーピオンⅡは最新の改良された耐暑性と耐病性のあるダブルドワーフトールフェスク品種である。優れたターフクオリティを持ち、幅広い範囲で適用するように開発された。葉色は深緑で、中くらいのきめの細かさで、耐踏圧性に非常に優れている。スコーピオンⅡは短いドワーフ型の密集成長をし、改良されたターフクオリティとブラウンパッチの耐性も備えているなど、色々な特長を発揮する。
※62%のNeotyphodium coenophialumエンドファイトによって、葉やクラウン部分を食べる虫や線虫に対する耐性を強化されたトールフェスクである。エンドファイトの存在が生物・非生物のストレス耐性、より早い新芽定着、秋の回復力強化、そして夏の間の雑草侵入を減らすことができる。
適用
スコーピオンⅡは日なた、もしくは部分的な日陰のパーマネントターフや、家庭用芝生、商業施設、公園、ソッドファーム、さらにはゴルフ場のラフに向いている。スーパーインテンダント、造園業者、グラウンド管理専門家などによって幅広い環境に適用するよう開発された品種である。スコーピオンⅡは芝草シードミックスとして、刈り高を高めにし、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、ハードフェスク、シープフェスク、もしくはストロングクリーピングレッドフェスクと使用するのがベスト。
パフォーマンス
スコーピオンⅡは2001年のNTEPトールフェスクの試験に参加している。アメリカとカナダの31の場所で4年を超える372回の観察回数中のデータが示すように、スコーピオンⅡはダブルドワーフタイプのターフで、改良されたブラウンパッチ耐性を持つトールフェスクである。また、データで、リーフスポット、ピシウム病、そして、冬期網斑病にも耐性があることを示している。
播種
- 時期:
- 春と秋の土壌中温度が15℃以上になってから播種する。ターフタイプのトールフェスクは一般的に発芽後の分けつがゆっくりなため、土壌中の温度が高くなり春先の光合成時間が長くなる頃、もしくは土壌中の温度が高く光合成時間が減りつつある秋であることが、新芽定着に最適な環境となる。
播種量
- 時期:
- 春と秋の土壌中温度が15℃以上になってから播種する。ターフタイプのトールフェスクは一般的に発芽後の分けつがゆっくりなため、土壌中の温度が高くなり春先の光合成時間が長くなる頃、もしくは土壌中の温度が高く光合成時間が減りつつある秋であることが、新芽定着に最適な環境となる。
- 播種量:
- 新規播種の場合1000平方フィートにつき6~8ポンド。定着後のターフには1000平方フィートにつき2~3ポンド。スコーピオンの種数は1ポンドにつき23万粒である。種子量はその年の収穫、生産地、また生産方法による。
- 深さ:
- 3.2mm~6.3mmの深さに撒く。既存ターフへスライシングで行う播種の場合、刈り高を低くするか、成長抑制剤を使用し既存ターフの高さをコントロールする必要がある。この管理手法は発芽前のトールフェスク新芽の定着率をアップさせる。
実践方法
- 土壌の準備:
- 土壌の準備:固く、土塊、小枝や枯れ草などのない綺麗な種床を準備する。種が直接土壌と接触する必要がある。トールフェスクは水はけのよい土壌で最もよく定着するが、他の寒冷地型芝草に比べると重い土壌にもよく耐えることができる。
- pH:
- 土壌管理にベストなのはpH 7.0であるが、スコーピオンⅡは様々なpHの土壌に順応することができ、中度の酸性もしくはアルカリ性の土壌であれば比較的よく機能する。
ターフの特長
(図左より 上下の順番で)
| 生長習性 | 株 |
|---|---|
| 定着率(日数) | 普通 14~21日 |
| 耐低刈り性(1.25cm) | 不良 |
| 刈り込み頻度 | 週2回 |
| 耐踏圧性 | 優良 |
| サッチ産出量 | 低~中 |
| Comp Mix | 良 |
| 窒素要求量 | 普通(2.7kg) |
| 耐陰性 | 優良 |
| 耐寒性 | 優良 |
| 耐乾性 | 優良 |
| 蒸発散率(mm/日) | 高い(10%) |
| エンドファイト | YES (62%) |
| 耐塩性 | 良(11mmhos) |
- NPK要求量:
- スコーピオンⅡの肥料要求は中くらい~高い品種と言われます。北部では年間1.8~2.3kg、トランジション気候では年間2.3~3.2kgを使う。南部では年間2.3~3.2kgを使うが、夏期はターフグラス葉面に発生するブラウンパッチなどの病気対策で使用量は最小限に抑える。クリッピングがターフに残った状態で、NPKの対比は5-1-3が一般的である。
- 水の管理:
- トールフェスクは脱水を回避する品種として知られている。また、改良された耐乾性も備えている。トールフェスクは深く繊維質に富んだ根を張り、ストレス期には下層土にある水分を吸い上げることもできる。蒸発散率が1日10 mmに及ぶのは寒冷地型芝草の中でも最も高い数値である。散水はあまり頻繁でなくとも、実施する場合は下層土に達した深い根を刺激するため、十分な散水が必要とされる。
- サッチ管理:
- サッチ管理は最小限でよい。窒素レベルが高く、踏圧がそれほど無い場合にのみ、サッチが蓄積される。休眠期のソッドもしくは休眠期明けの芝草にバーチカット、低刈り、デサッチをお薦めする。デサッチを行うときの注意点として、1.25cm以上をサッチ層から取り除かないこと。サッチ層が2.5cm以上あるときは、サッチ除去は数年かけて何度か行う必要がある。
- 雑草管理:
- ノースキャロライナ州立大学「2004年ターフグラス管理者への害虫管理アドバイス」より。発芽後の葉幅の広い雑草には2、4-D、そしてディカンバ (Banvel)を。春の発芽前の雑草管理にはDCPAもしくはベンスライド(dacthal)。定着したトールフェスクに侵入する発芽前のクラブグラスやグースグラスにはペンディメタリン(Pre-M)やプロディアミン(Barricade)、オクサディアゾン+ベネフィン、またオリザリン(Surflan)、ベネフィン(Balan)、サイデュロン(Tupersan)、ジチオピル(Dimension)が良い。
品種別比較表
最終報告書
全米ターフグラス評価プログラム(NTEP) No.6~12
2002~2005年データ
キャノピーの高さ
品種 タイプ 高さ(センチメートル)

